続いてしまったメモ

ということで続いてしまったメモ

そもそも LDA+Uってのは第一原理的ではなさすぎる気がするというわけで,別の手法である「EECE(hybridDFT」って手法に取り掛かるということ.

 

W2kのLDA+UがそもそもどうやってUを導入してたかっていうと,E=E^LDA +1/2U(平均場項)-1/2U(ダブルカウント)みたいな感じで導入していた.Uが直接任意にある値として入力する必要があった.

 

一方でEECEは,というとそもそもEECEとはexact exchange correlated electrons の略であって自ら「正確なエクスチェンジ」と言い切ってしまうような強いものなのだ.すごいね.

 

つまりなにかというと,密度汎関数論での計算にハートリーフォック的な部分を混ぜちまう手法である.そんなことしていいのかどうかは,まあいいんじゃないでしょうか.

どうなってるか,っていうと

E= E^LDA + 係数*E^HF

みたいなかんじに線形結合でもってして混ぜちまうってことで,しかもこのE^HFは中身が汎関数になっているからより正確にできる・・・んだとおもう

つまり,HF方程式と線形結合をとってあげることが重要で,,おそらくこれは「SCF中にある意味自己無撞着にHF項が決定される」ことと等しい(?).

(次のサイクルにねじ込むエネルギー固有値にはすでにHF項つまり,on-siteクーロンと交換項が入ってる.これらの中身はそのエネルギー固有値で非常に厳密に計算されてるはず)

 

 

よくわからんですが,とにかくLDA+UのようなUを直接任意の値とせずに,EECEはいっそ自己無撞着な手法の中に組み込む手法である.

ということだろう.(誰か助けてくれる人待ってます.)

 

 

 

ということで実際の計算手法.

必要なものはindmファイル(前記事と同じ),ineeceファイル.

ineeceファイルの詳細

 

-12.0 2 emin natom
3 1 2 iatom nlorb lorb
4 1 2 iatom nlorb lorb
EECE HYBR / EECE mode
0.25 amount of exact exchange

 

1行目はおなじみ

2行目,3行目もおなじみ

4行目がHYBRID DFTモードかEECEモードか.

mode HYBR means that LDA/GGA exchange will be replaced by exact exchange.

EECE means that LDA/GGA exchange-correlation will be replaced by exact exchange.

とのことだから,おそらくHF的に持ってくる部分を交換項だけか,クーロン項ももってくるかの違いだと思う.知らんけど.

 

5番目はハートリーフォック項の係数.0.25あたりが妥当らしい(要調査)0〜1で変化させれるとか.

いわゆるPBE0という手法ならばαは0.25に対応するらしい.PB3PW01とB3LYPは0.2だとか・・・

PBE0はPBEによって得られた交換エネルギーとハートリーフォックの交換エネルギーたちを1/3で混ぜるからE= (1/4HF交換+3/4PBE交換)+(1/4HF相関+3/4PBE相関)みたいにするんだと思う.だから0.25

多分これが一般的な指定.

だからある意味で第一原理「的」な手法になっている(はず)

 

 

この状態であとは

instgen_lapw -nm

init_lapw -b - sp -ecut -7.2 -knum 100

runsp_c_lapw -so -eece -p

とかで計算は開始される. 

 

ということでメモ終わり